慢性緊張型頭痛について
反復性の緊張型頭痛から慢性緊張型頭痛への移行に際し、
筋・筋膜組織からの侵害刺激が長期間持続することにより
中脳水道周囲灰白質を中心とした下行性疼痛抑制系の機能が低下し、脊髄後角および
三叉神経脊髄路核、二次侵害受容ニューロンより中枢に感作が生じる。
これが慢性緊張型頭痛に関連しているとされている。
三叉神経脊髄路核は後頭神経からの刺激を受け、関連痛(眼窩奥の痛み、眼精疲労など)に関与していると考えられている。鑑別診断として側頭動脈炎、副鼻腔炎、緑内障などがある。当院では別の器質性疾患(脳腫瘍や椎骨動脈解離など)が脳内に存在(または併発)していないか精査をおこない、一人ひとりにあった治療をおこなっています。