2026年4月1日から高齢者肺炎球菌ワクチン(定期予防接種)がプレベナー20に変更になります
65歳以上の成人における「プレベナー20(20価肺炎球菌結合型ワクチン)」は、従来のワクチンと比較して「免疫の持続性」と「予防範囲の広さ」を両立させた新しい選択肢です。
主な特徴を以下の3つのポイントに整理しました。
1. 免疫の質と持続性(結合型ワクチンのメリット)
プレベナー20は「結合型ワクチン(PCV)」と呼ばれるタイプです。
- 長期的な効果: 従来の定期接種で使われてきた「ニューモバックスNP(23価)」は、数年で抗体価が低下しやすく5年ごとの再接種が必要でしたが、プレベナー20は免疫記憶を作るため、1回の接種でより長期間の保護効果が期待できます。
- 粘膜免疫の誘導: 鼻や喉の粘膜にも免疫を作るため、肺炎球菌の「保菌」そのものを抑える効果(集団免疫効果)が期待されています。
2. 予防範囲の拡大
従来の結合型ワクチン(プレベナー13)に7種類の型を追加し、計20種類の血清型をカバーしています。
- カバー率: 日本国内のデータでは、高齢者の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の原因菌の約4割から5割弱をカバーしており、従来の13価に比べて守備範囲が大きく広がりました。
- 23価ワクチンとの比較: 型の数だけで言えばニューモバックスNP(23種類)より3つ少ないですが、免疫の「強さ」と「長さ」でその差を補う設計になっています。
3. 接種の簡便さと費用
- 単回接種: 基本的に1回の接種で済むため、スケジュール管理が容易です。
- 定期接種化: 名古屋市自治体で定期接種(公費助成)の対象として組み込まれます。


